2023年 09月 11日

初めて世界一周した日本人達

私のお気に入りスポット
遠州灘、一望の水平線です。
地球規模の壮観さを体感出来ます。

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江戸時代半ば以降、
日本国沿岸を行き来する廻船業は闊達でした。

北海道(蝦夷)から九州に至る諸国の産物は
日本海航路、太平洋航路を経て大坂、江戸に集積。
米、酒、菜種油、衣類などを積み、
菱垣廻船(1本帆船)が全国沿岸を往来してました ⇄津々浦々。
幕府規定の1本帆船で荒波航海を余儀なくされたので
多くの難波船悲運物語が…。


1793 11月(11代家斉、寛政末期)
仙台藩石巻
「若宮丸」16人の水夫らは江戸に向け出港するも
嵐に遭遇、黒潮の仕業か、
翌1794年5月
アリューシャン列島ナアツカ島に漂着。

1795
ロシア本土
オホーツク、ヤクーツクへ。

1796
イルクーツクへ、以後8年間居住。
この間12名が死亡
洗礼結婚定住などで帰還できず。

1803 8月
4名がロシア皇帝アレクサンドル1世の国書を持つ
レザノフ使節一行に同船。
ロマノフ王朝親書を携えての世界航路に便乗となる。
バルト海沿岸軍港クオンシュタット港より
「ナジュージュダ号」出港
    ・
    ・
コペンハーゲン
カナリア諸島
大西洋横断ブラジル沿岸
マゼラン海峡
南太平洋ハワイ
    ・
    ・
1804 7月ロシア
カムチャッカ半島
ペトロパブロフスク港着 
    
1804 9月
長崎出島着

1805 12月
江戸送還


石巻出港1793〜1805 12年間を経て
艱難辛苦の世界一周した水夫4名
[津太夫、佐平、儀兵衛、太十郎]は
その後、厳重な幕府管理下で故郷石巻には戻れなかった…
との結末でした。

太平洋には様々な人間達の
物語が続いてます。
寄せては繰り返す波の様に🌊


事業部 花咲爺S

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投稿者 itc-job : 2023年09月11日 12:41

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